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ホール入りの一日

  私たちは、今週から、本番を行う会場での練習に励んでいます。ということで、今回は、会場での一日の様子をお届けします。 朝、いつもより少し早めに学校に登校し、朝の挨拶が終わると、早速バスで会場に向かいます。到着すると、「ありがとうございました!」とバスを運転してくださった先生にお礼を言い会場に入ります。館内の方にもしっかり挨拶することを心掛けています。 ホールの中に入り、まずは、舞台上や、舞台袖などの掃除をします。それから、演出家の河口さんや、一日会場にいてくださる先生にもご挨拶をして、基礎練習に入ります。寝転ぶと、とても高い天井に、眩しいほどの照明が見え、新鮮さと緊張感を与えてくれています。 その後は毎日行っている転換稽古をします。転換稽古では、主に大道具の動きを確認するために行っています。どの場面で、誰が、どこの幕から出てくるのか、舞台のどこに設置するのか、舞台からどこへはけるのか、事故が起きないように細かく練習していきます。このような転換稽古は何度かしていますが、なかなか思うように進まないのが現実です。転換はスムーズかつ事故が起こらないことが大切なので、毎日必ず稽古をします。 その後は舞台での練習と、その場面に出ない人は、それぞれ個人練習や、制作活動、楽器練習も行います。なかなか上手くいかないシーンも舞台上での練習によって、どんどん面白く、印象に残るようなシーンになっていきます。 制作活動は、練習の合間を縫って、細々とした、花や、葉っぱを作ったり、衣装の手直しをしたり、大道具の補強や、制作まで、会場の限られた場所でしています。 楽器練習は、劇中の曲をバイオリンや、フルート、チェロ、ピアノなどで演奏するために練習しています。他にも色んな環境音なども工夫しているので、ぜひどちらも注目してください! そして、いつの間にか、19時を過ぎています。最後の共有をして、掃除をして、学校に戻ります。20時頃、バスで会場を出発します。みんな疲れてるから寝ちゃうかな?と思いきや、バスの中はとてもにぎやかです。バスの後方では、大きな声で「So darlin, darlin, stand by me~!」とノリノリで大声で歌っています。徐々にみんなも加わって歌っていると、1人のしっかり者のクラスメイトが「遅い時間にわざわざ迎えに来て運転してくれてはるんやから、静...

慌ただしい一日

  今回は、私たちの慌ただしい一日の様子をお届けします。 私たち12年生の教室は、朝からとても賑やかです。教室の中は演劇の道具や衣装でとても散らかっていますが、それも演劇の醍醐味とも言えるでしょう。 朝の挨拶を終え、ホールに移動します。その部屋で一番初めにすることは掃除です。ほうきで床をはき、雑巾を一斉にかけます。それが出来たら身体訓練係の指導のもと、ストレッチから基礎練習が始まります。体が硬い人も柔らかい人も真剣に体を動かします。朝からするストレッチは目が覚めてとても良い気分になります。筋トレ、発声など演劇をするにあたって必要なものを蓄えていきます。 それが終わると場面練習です。統括が時間をかけて作ってくれたスケジュールをもとに動きます。場面練習の詳しい様子は前回の「場面練習について」をごらんください。 17時ごろに場面練習や係活動などの全体共有をします。進捗状況やこれからの見通しなど細かいことも共有しています。「この場面はまだ最後まで通せてないからもっと練習が必要やな」や、「この場面は椅子が必要になったから道具係の人用意お願い」のような共有を毎日必ず行なっています。 そして、あっという間に放課後です。この時間は主に係活動をしたり、演出家の河口さんに指導していただく個人練習をしています。自分の係活動がひと段落したら、ほかの係活動を手伝ったりと協力しながら、外が真っ暗になるまで学校に残っています。 いよいよホールでの練習が来週に迫ってきました。 さて次回はホール入りの一日をお届けします。お楽しみに!

場面練習

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私たちはいよいよ卒業演劇集中期間に入り、演劇漬けの毎日を送っています。梅雨に入ったこともあり、お疲れ模様ですが、和気藹々と楽しく取り組んでいます。 そんな中、私たちが毎日行なっているのが場面練習です。統括が組んだスケジュールの通りに、一場面一場面、丁寧に作り上げていきます。 場面練習は台本読みから始まります。台本読みは、話の流れを掴んだり、セリフの抑揚を意識しながら読む練習のためなどに行います。そのあと実際に動きながら流れを作ります。誰がどこに立ち、どこにどんな道具があるのか、場面の切り替わりはどうするのかなどを細かく決めていき、より良い場面になるように何度も練習を重ねます。セリフの息遣いや、手の握り方、道具の使い方、目線の方向なども意識します。 卒業演劇の本番まで一ヶ月を切りました。私たちは今、焦りの中、演劇に取り組んでいます。なかなか思うように進まない練習に疲れが溜まる毎日。それでも、演劇を良いものにしようとそれぞれが一生懸命準備しています。ぜひ見に来て下さい。 来週は、演劇漬けの慌ただしい一日の様子をお届けします。お楽しみに!                                                         

係活動について

今回は、演劇に必要不可欠な、係活動の様子をお届けしたいと思います。  演劇には、統括、演出・脚本、大小道具、衣装、照明、音響、広報・渉外、身体訓練、会計の10の係に分かれて活動しています。 統括は、全体の状況を把握し、まとめる役割りを担っています。演劇の練習が円滑に進むように毎朝、毎休み時間話し合いをして、スケジュールを組んだり、話し合いを進めてくれるとても頼れる存在です。 演出・脚本チームは、原作を脚本にしたり、50人以上の役を25人で埋めるために、配役の整理も行いました。場面練習の演出をしながら、改めて脚本のチェックをしたりしています。 大小道具チームは、植物や、高台などの大道具から、手紙や剣のような小道具までの全てを用意してくれています。特に植物は、「香君」の世界を作り上げる中でとても重要な物です。どうしたら植物を綺麗に表現できるのか、綿密に試行錯誤しながら作り進めています。 衣装チームは、膨大な役数の衣装を、縫ってリメイクしたり、布から作ったりして用意します。原作を読み、話し方や、風景の描写などから衣装の形や雰囲気を決め、色とりどりの衣装を用意しています。先日、布の買い出しに行った衣装係が、安い生地が手に入ったと満足げな笑みを浮かべていました。 照明チームは、場面の雰囲気や、気温、時間帯などを照明に反映できるようにリスト化したり、照明スタッフの方に渡す各場面の指示表を作ったりしています。原作での描写を忠実に再現できるよう、熟考しています。 音響チームは、様々な環境音や、場面に合う曲を作ったりしています。環境音は落ち葉などで音を作り、曲は一から作曲して楽譜にし、演奏にする人に渡しています。 広報・渉外チームは、ポスターやチラシ、パンフレット、招待状の作成を行なっています。ポスターとチラシの絵が先日完成しましたが、とても美しい仕上がりです。公開されましたら、ぜひご覧ください。 身体訓練係は、基礎練習(発声練習やストレッチや体幹、筋トレなど)のタイムキーパーと指導をしています。クラスメイトの体の状態をみてメニューを組んでいます。 会計係は演劇の予算を把握し、各チームに振り分け、管理しています。何か物を買うときは会計係に報告し、記録することでトラブルを防ぎます。 このように、どの係も演劇を上演するにあたって必要不可欠です。自分が演じる役と向き合...

これまでのこと〜続き〜

  前回のブログ、「これまでのこと」( https://ktsg12gd.blogspot.com/2025/05/blog-post_23.html )はもう見ていただけましたか?ご覧になっていない方は、ぜひご覧ください。 それでは、前回の続きをお話ししましょう。           私たちは脚本の第2稿を作ると決め、早速取り掛かりました。まずは、ストーリーの中にドラマや葛藤のシーンを入れることで面白さが際立つと知り、原作を見直しながら、場面ずつ「葛藤」にあたる描写を拾って、黒板にびっしりと書いていきました。しかし、膨大な量に気持ちが乗らず、話し合いのほとんどが沈黙状態、特定の人しか話さないという停滞した演劇の時間が数週間も続きました。 数日経ってもなかなか進歩は見えず、これをして意味があるのかなと不安な気持ちや、投げやりな気持ちになってしまいました。そんな中でも時間は飛ぶように過ぎていきます。自分たちの限界を感じ、私たちは演出家の河口さんに、しっかりとお願いをして出来る限り協力してもらおう。そう決めました。その時の私たちには、その決断が精一杯でした。でも正しかったと思います。 他の制作係活動を進めると同時に、河口さんと演出係、統括が主に脚本の作業を進めていきました。休日にも有志で集まり、少しずつ少しずつ作り上げていきました。作業をすること一ヶ月、数日前の5月26日、脚本が完成し、みんなの手元に渡りました。 脚本を元に大小道具や、衣装、照明、音響、広報も本格的に準備に取り掛かっています。いよいよ場面練習も始まり、場面作りを試行錯誤をしながら進めています。 次回は各係の活動の様子をお届けします。お楽しみに!

これまでのこと

 これから、12年生卒業演劇(以下卒演)「香君」に取り組む私たち19期生の様子を、皆さんにお届けしたいと思います。毎週金曜日に投稿しますのでぜひご覧ください。 これまでのこと  私たちの取り組みは、11年生の春、卒演の授業から始まりました。どんな卒演にしていきたいか、自分たちの演劇に対する考えを対話していきました。「演劇は正直好きじゃないから、やらなくていいならやりたくない」「演劇大好きやから、めっちゃ楽しみやし頑張りたい!」「演技は好きじゃないけど、道具とか作ったりするのは好きやから、そういうとこは頑張りたいと思う」など、人それぞれ卒演に対する想いが違うことに気づくことができました。 そんな中、刻一刻と時間は過ぎていき、脚本を決定しなければいけない時が来ていました。生活担当兼卒演担当の吉川先生と共に脚本の候補を出していき、最終的には2つの作品にまで絞りました。色々な想いを込め「香君」を選ぶことになりました。 最初の難関は、文庫本4冊にわたる小説から脚本に起こす作業でした。脚本係と統括の人たちを中心に作業を進め、第1稿が出来上がりました。いざ読んでみると「場面をただ繋げただけに感じる」や、「お話の面白さが見えへん」などの意見が多く出て、第2稿を作り直すことを決断しました。 さて、第2稿を無事完成させることはできるのでしょうか。          次回に続きます。お楽しみに! 香君あらすじ 公演情報

『香君』公演情報

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 2025年度 京田辺シュタイナー学校12年生卒業演劇 ◯日時(5月23日更新分) 第1回公演    7月 4日(金)  開場 17:00 開演 17:30  第2回公演  7月 5日(土)  開場 13:30  開演 14:00 第3回公演  7月 6日(日)  開場 13:30  開演 14:00 ※開場・開演時間は変更になる可能性があります。  ◯場所         山城総合文化センター(アスピアやましろ)            ◯ アクセス   JR棚倉駅下車           駅東側から北西へ徒歩5分 JR木津駅下車          木津川市コミュニティバス「山城線」「渋川」行きで「アスピアやましろ」バス停下車すぐ Google Mapで見る→  ◯連絡先    NPO法人京田辺シュタイナー学校  〒610-0332 京都府京田辺市興戸南鉾立94  TEL:0774-64-3158 FAX:0774-64-3334 ◯入場料 無料 ◯対象年齢 未定    対象年齢に関しましては検討中です。本ブログまたは 学校ホームページ にて後日お知らせします。 ≪ご来場にあたり≫ 会場への直接のご連絡はご遠慮ください。 お問い合わせは 京田辺シュタイナー学校 (TEL:0774-64ー3158)までお願いします。 駐車場の数には限りがございます。公共交通機関でご来場いただくか、お乗り合わせの上ご 来場ください。 公演スケジュールに変更が生じた場合、当ブログにてお知らせします。